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Skuli Sverrisson 『 Seria 』

Skuli Sverrisson『 Seria』

 スクリ・スヴェリルソン(スクーリー・スヴェリッソン)、ベーシスト。アイスランド人ではあるがニューヨークを音楽の拠点とし、日本とも縁が深く、坂本龍一が2005年、10年ぶりに行ったツアーや、渡辺香津美等のアルバムにも参加。彼の流れるようなベースの虜になると、抜け出せなくなるほどはまる。しかし、このベースというのがクセモノで、これが本当にベースなのか?というほどミニマルで、アイスランドに吹く風がメロディになるとこのように聞こえるのだろうかと思わせるような、風のうなりとも、風の嘆きともとれないような音になる。これが、クセモノ。知らない間に虜になっていく。

 このアルバムでは、オルロフ・アルナルズ(ムームの女性の片割れが脱退した際、彼女の穴埋めで日本でもライブをやった彼女。スローブロー等にも参加。キッチン・モーターズ一派)がスクリのベースと共に中核を成し、特に真ん中を抜いた始まりと終わりの部分は、スクリの流れるような夢心地のサウンドスケープとほぼ交互に、聴く者を現実に引き戻すかのようにオルロフのヴォーカル曲が出てくる。
 オルロフのヴォーカルは、技術的なことよりも、とても真摯に心に響く。まるで、友人の家へ行き、そこで誰かが心をこめて歌ってくれているような、そういう親しみを感じる。オルロフはヴォーカリストではなく、元はマルチ・プレイヤーであり、ヴァイオリン、ウクレレ、ベース、ギター、等々、何でも軽々と弾きこなす。アミナやキラキラと同世代で、シガーロス一派とも仲が良い。一曲ではどうやら「琴」を演奏している模様。オルロフは2007年3月に初・ソロアルバムをシガーロスのキャータンのプロデュースでリリースした。
 
  このアルバムはアイスランド一流のミュージシャンやゲスト・アーティストがそこかしこに参加し、オルロフの他にはヒルマル・イェンソン、Eyvind Kangといったナポリ23のメンバー、ヨハン・ヨハンソン、Lost in HildurnessのHildur Gudnadottir、また、長年のコラボレーターであるオーストラリアのアンソニー・ブラーや、一曲ではローリー・ダンダーソンが作曲とヴォーカルで参加。洗練された中に穏やかさをたたえる曲に仕上がっている。
  Thanksのところには、参加ミュージシャンの他、個人的な友人の中に、Sakamotoの名前も見られる。
  
 私がこよなく愛するアイスランド音楽の雰囲気をふんだんに醸すアルバムなので、シガーロスでもムームでもなく、もう少し落ち着いた雰囲気で何かという音楽ファンに、ぜひお勧めしたい一枚だ。
 
 聴いた後、心の中にスーっと何かの風が吹き抜けたような印象を受けたなら、それはアイスランドのピリリと冷たい風だと思ってほしい。アイスランド音楽ファンの期待を裏切らない、内容の濃い一枚。
 
 併せて、オスカル・グジョンソンとの共作『静寂の余韻』もぜひご試聴ください。(小倉悠加)
  
◇収録曲目
1. Seria
2. Nineteen centuries
3. Geislar hennar
4. Spontaneous kindness
5. Sungid eg gaeti
6. Binding garden
7. Dora Kime
8. Summer star water
9. One night of swords
10. Her searching hands
11. Vaktir Thu
12. Slow sun
13. Morgum

Skúli Sverrisson - Sería
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