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ヨハン・ヨハンソンJohann Johannsson『エングラボルン/Englaborn』

Johann Johannsson『Englaborn』

私がアイスランドの音楽にこれほど心酔するきかっけは、ビョークでもシガーロスでもなく、たぶんこのアルバムだったことでしょう。もちろんビョークもシガーロスも非常に優れたアーティストですが、このヨハンのアルバムは底知れない狂気のようなものが感じられ、表面をなぞればセミ・クラシックのような響きですが、そこにエレクトリカが融合され、独特の美しくも危うい世界観を描き出しています。

 アパラットのヨハンとは全く別物だと思ってください。『Dis』のポップなヨハンとも。『Evil Madness』『Dip』のヨハンとも違います。ましてハムのヨハンとは別人です(笑:ハムはハムで私は大好きですが)。

 もともとは劇場音楽として作曲した作品で、その劇があまりにも暴力的、破壊的な内容であったため、音楽はとびきり美しくしようと思って作ったのがこの『Englaborn(angel children)』。確かにとびきり美しい。でもどこかに狂気を感じるのは、きっとその劇の持つ暴力性が知らない間ににじみ出てのことなのでしょうか。
 ちなみに、一曲目の「Odi et Amo」は古代ローマの詩人カルトゥスカ Catullus が書いた有名な詩「われ憎み、かつ愛す」の一節で、ラテン語の歌詞がいいと思ったところ、学生時代に学んだこの歌詞を思い出し、それが音楽にも内容にもぴったりはまったということ。
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わたしは憎み、かつ愛す
どうしてそんなことができるのか
君はたぶん聞くつもりだろう
わたしにもわからない
ただそういう気持ちになるのを感じ、苦しむのだ
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 そしてこのアルバムをきっかけに、音楽のジャンル分けがいかに無意味かを私は知っていきました。2003年10月、レイキャヴィーク市内のシンボルで、岡の上に立つハトグリムス教会のコンサートをラッキーなことに見ることが出来ました。
 教会という設定もさることながら、夕日が教会の中に差し込み、ピンク色に染まるその中で聴くこの『エングラボーン』は、筆舌に尽くしがたい美しさと、美しさが持つ狂気に満ちていました。
 
 ぜひみなさんもお聴きください。出来ることなら、部屋の明かりを落として、静かな気持ちで聴いていただけることを願います。(小倉悠加)

◆収録曲目
1. Odi et Amo
2. Englabörn
3. Jói & Karen
4. Þetta gerist á bestu bæjum
5. Sálfræðingur
6. "Ég sleppi þér aldrei"
7. Sálfræðingur deyr
8. Bað
9. "Ég heyrði allt án þess aðhlusta"
10. Karen býr til engil
11. Englabörn - tilbrigði
12. "Ég átti Gráa æsku"
13. Krókódíll
14. "Ef ég hefði aldrei..."
15. ...eing og venjulegt fólk
16. Odi et Amo - bis
定価 3,200円(内税)
在庫状況 在庫切れ。取り寄せ可能かはお問い合わせください